数分の取材でも写真集は完成します
戸外で撮影をする記念写真の善し悪しは、すべてがその時々のタイミングで決まります。
天候や撮影環境、移動の手段や待ち合わせ場所に至るまで、それぞれの動作の積み重ねで、主人公のテンションや体力の配分などがバランスよく保たれるのだと思います。
どこかでアクシデントが発生しても、流れの中でその雰囲気を修正していくにはそれなりのテクニックが必要とされます。
主人公がお子様の場合、集中力の限界は1時間も持たないのです。
必ず必要とされる「決めカット」以外のスナップ撮影で子供とコミュニケーションをとっていくと、ほとんどの場合、ある瞬間に子供の表情が輝きます。
それは型にはめ込んだ緊張する集合写真とは違い、その子供の素の表情が飛び出す瞬間です。
そんなセッションを数回繰り返していれば、1時間はあっという間です。
熟練のプロがコーディネイトをしながら進めるロケーション撮影では、実のところ30〜40分くらいの取材でも、写真集が編集できるほどの撮影が出来てしまいます。